皆さんこんにちは。

今回のブログは一風変わった、でもBMWオーナーには切実?かなと思う機械式駐車場について書いて行きたいと思います。

マンションやホテルなどの施設で多く見かける機械式駐車場は、昭和37年に日本橋の高島屋で初めて設置されたそうです。

ネットで見つけた国土交通省の資料を簡単にまとめると・・・

昭和の高度経済成長による急激な自動車台数の増大により、限られた土地スペースを有効活用できる機械式駐車場は1980年以降から特に大都市圏における大規模商業施設やマンション等に急激に普及していったそうです。

平成25年3月末時点での累計が出ていましたが、機械式駐車場の設置基数は全国で約54万基、設置台数は約287万台という数値が報告されています。

機械式駐車場の装置は格納方式によって幾つかの種類に分類され、大きくは垂直循環方式、多層循環方式、水平循環方式、エレベータ方式、エレベータ・スライド方式、平面往復方式、二段方式・多段方式に分かれます。

一般公共用駐車場や商業施設等では、主に垂直方式やエレベータ方式等の大型機が多く、マンション等では二段方式・多段方式の比較的小型のものが普及していると書かれていました。

確かに都内の商業施設やマンションで見かける機械式駐車場は、エレベータ方式や二段方式・多段方式と言われる形のものが多いですよね。

この資料には、残念ながら私も含め皆さんも一番気になるであろう「長さ×幅×高さ」の寸法に関する規格について記されていませんでしたが、機械式駐車場の安全対策として庫内の高さは1.8m以上ないとダメといった規格は委員会でまとめられているようですね。

そのためなのでしょうか?比較的新しい機械式駐車場は昔のものと比べて庫内も広目なのかな・・・と思えます。

機械式駐車場は製造メーカーにより様々あるため寸法がいくつと断言できませんが、1例として普通車では以下のようなサイズになっています。

M型 ML型 TL型
自動車の大きさ 長さ×幅×高さ 長さ×幅×高さ 長さ×幅×高さ
普通車 4850×1850×1550 5050×1850×1550 5300×1950×1550

機械式駐車場の寸法と比較するため、5シリーズくらいまでに限定して外寸をまとめてみました。(流石に6、7シリーズは機械式に入れようとは思わないと思いましたので・・・)

シリーズ モデル名 全長x全幅x全高(mm)
1 E87 4240×1750×1400
E82/E88 4370×1750×1385
F20(前期) 4335×1765×1440
F20(後期) 4340×1765×1440
3 E46セダン 4470×1740×1415
E46ツーリング 4480×1740×1435
E46クーペ 4490×1755×1370
E46カブリオレ 4490×1755×1370
E46 ti 4265×1750×1430
E90 4525×1815×1440
E91 4535×1800×1435
E92 4610×1780×1400
E93 4610×1780×1385
F30 4625×1800×1440
F31 4645×1800×1465
F34 4825×1830×1510
5 E39セダン 4775×1800×1435
E39ツーリング 4805×1800×1460
E60 4855×1845×1470
E61 4855×1845×1490
F07 5000×1900×1565
F10 4910×1860×1475
F11 4915×1860×1490

実際に使おうとしている(使っている)機械式駐車場がどういったサイズなのか?については、機械式駐車場の入り口に書いてあったりしますので確認してみてくださいね。

2つの表を対比すると、例えば3シリーズのE46は幅が1740mmなので1850mmと記載された機械式駐車場には入るように思えますよね。

確かに車自体は入れることができるのですが、気を付けてほしいのは機械式駐車場の対応車幅だけではなく機械式駐車場に使われている床側パレットのタイヤ外幅と形状を確かめること。

パレット

特にインチアップやMスポーツモデルのように車高が下がった車を入れる場合は注意が必要で、車高が下がればタイヤは必然的にハの字に傾きます。

これにより車幅はノーマルよりも広がり、カタログ上では入るが実際入れたら入らない・・・入るけどホイールのリムがあたるといった状況が生まれます。

私自身、カタログ値のみで判断して入るだろうと入れてみたらホイールのリムがガリガリ削れてしまった・・・という経験があります(;A;

これは、その機械式駐車場のパレット形状にもかなり依存してくる問題で、ホイールと干渉する高さのタイヤ溝が彫られたような形状のパレットだと、車高が下がってカタログ値の幅と同等のタイヤ外幅を持つBMWは結構シビアな駐車技術を要求されますので、ホイール擦ってもOKって人以外は注意して下さいね。

機械式駐車場へのアプローチにターンテーブルなど使っている場合は長さもチェックしておく必要があると思いますが、これは車高うんぬんは気にすることがないので表記上の数値だけで判断すればいいと思います。

最近は国産車でもサイズが大きくなってきてるので、比較的新しい機械式駐車場はそれほど心配しなくてもいいのですが、古めの機械式を借りる場合は細かく事前にチェックしておくことをお勧めします。

機械式駐車場に入るBMWをお探しの方は参考にしてみてください。

それでは皆さん、また次回お会いしましょう!!